おだやか日記

訪問栄養士の時代。栄養の大切さ~フレイル、サルコペニア、褥瘡など~

おだやか診療所です。

本日は、これからの在宅療養の主役となるであろう「栄養」についてお話しします。

フレイルとは

ここ最近、サルコペニアとともに急に注目され始めました。フレイルとは、「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」のことです。簡単に言えば、「加齢、低栄養、さまざま疾患に伴い、心身ともに脆弱した状態」のことです。なお、次に記載するサルコペニアもフレイルの原因となります。

健康長寿ネットホームページより引用

上記の図でも明らかなように、「低栄養」がフレイルの原因となります。また、心不全などもタンパク質の摂取量低下などで悪化します。さらに、貧血や骨折なども低栄養が原因となることもあります。

 

サルコペニアとは

サルコペニアとは、「加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を言います。

健康長寿ネットホームページより引用

上記の図はサルコペニアの診断フローチャートです。これを見ると、サルコペニアとはまず筋力の低下があることがわかります。筋力低下により、運動機能が低下し、その結果歩行スピードが遅くなります。なお、上記フレイルの図を見るとわかりますが、フレイルの一部にサルコペニアがあるとも言えます。個人的にはフレイルにまとめてしまったほうがわかりやすいと思います。

さて、サルコペニアの治療に大切なことは、まず筋肉のもととなるたんぱく質をしっかりとること、そしてリハビリテーションなどの運動療法となります。

 

褥瘡

褥瘡については、在宅療養に関わる人は一度は経験したことがあると思います。

健康長寿ネットホームページより引用

上記の図を見るとわかる通り、褥瘡は圧迫されやすい部分にできやすいのです。褥瘡の治療ですが、軟膏を使用したりガーゼを使用したり、壊死組織を切除したりといろいろありますが、一番大切なことはやはり栄養、特にたんぱく質をしっかりとることと、除圧です。極端に言えば、最高の褥瘡処置を行っても、栄養が取れなければ治りません。逆に、大した処置をしなくても栄養をしっかり取り、除圧をしっかり行うと褥瘡は治ります。そのくらい、栄養は大切です。

 

まとめ

フレイル、サルコペニア、褥瘡、これらは在宅療養を行う患者さんによくみられます。そして、これらの治療で一番大事なことは栄養、特にたんぱく質をとることです。栄養を取ることができなければ、医療的な治療やリハビリなどをいくら行っても改善しません。また、高齢者は腸管からのたんぱく質の吸収の効率が下がります。私が以前見ていた患者さんで、100歳ながら毎日とんかつを食べる方がいらっしゃいましたが、それでもタンパク質やアルブミンは低めでした。

そこで、患者さん一人一人に合わせた栄養を組み立てる「訪問栄養指導」が今後の在宅療養のカギとなると思います。もうすぐそこに、訪問栄養士の時代が来ています。高齢者はごはん(米)などの糖質が好きな方が多いのですが、糖質はほどほどにして、タンパク質をしっかりととる必要があります。在宅療養をおだやかに過ごしていくためには、お肉や魚などのたんぱく質をしっかりと食べましょう!

ただし、いくら栄養に配慮した食事であっても、思わず食べたくなるような美味しい食事でないと意味がありません。薬と同じですが、食べたり飲んだりしてくれないと意味がないのです。そのあたりをしっかり工夫し、利用者さんが食事をしっかりとり健康状態を保っているデイサービスが大田区にあります。いずれそのデイサービスについても書いてみたいと思います。

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