おだやか日記

レビー小体型認知症~薬剤過敏性を忘れずに~

おだやか診療所です。

本日はレビー小体型認知症の薬剤過敏性についてお話します。

 

エーザイのホームページより

2017年のレビー小体型認知症の診断基準の改定があり、「薬剤過敏性」が診断基準から消えました。しかし、レビー小体型認知症患者の50%以上の方に薬剤過敏性はあり、注意が必要です。

レビー小体型認知症の薬剤過敏性とは、少量の薬でも効きすぎてしまうということです。例えば、花粉症の薬を飲んで1日中寝てしまう、パーキンソン病の薬を飲んで幻覚が出てしまうなどの症状が起きます。そのため、内服薬を使用する際には、副作用が出ないよう少量で使用する必要があります。

おなじくエーザイのページにあるレビー小体型認知症の症状の画像ですが、ここにはしっかりと「抗精神病薬に対する過敏性」と書かれています。しかし、抗精神病薬のみならず、抗認知症薬やヒスタミンブロッカー(花粉症の薬)、L-DOPA(パーキンソン病の薬)などに対しても薬剤過敏性はあります。

そのため、少しでもパーキンソニズムのある認知症の患者さんの場合、常にレビー小体型認知症の可能性を頭に入れて診療を行う必要があります。また、レビー小体型認知症の症状は人により様々ですので、認知機能には全く問題のない、パーキンソン病と見分けがつきにくい方もいます。この場合も、常にレビー小体型認知症の可能性を考えながら内服薬を調整する必要があります。

 

レビー小体型認知症の診断基準から外れてしまった「薬剤過敏性」ですが、臨床の現場では外すわけにはいけません。

 

 

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